[CIS思川 太陽光発電所]
(発電量の増量施策)
項目 作業項目 写真1 写真2
写真3 写真4
発電量の増量施策 下手の考え休むに似たり

2014.05.13
2013.7月の発電開始から約1年が経過しようとしている。
数百万の投資をしているのだから、誰しも早く回収したいと考えるのは当然の事。
そこで現用システムで発電量を増やすには、DC−DCコンバーターで電圧を上げれば良いんでないかい。
などと安易な考え方を思いついたのであります。
    そこで一寸お勉強する事にしましょう。  
パワーコンディショナーの機能 太陽電池は負荷電流を取り出すと電圧が下がってしまうという性質があり、効率よく太陽電池からエネルギーを取り出すには、電力が最大になるように、MPPT制御で太陽電池から取り出す電流を制御しているとの事。
DC−DCコンバーターについて 太陽電池モジュールの少ない系統を他の系統と同じ電圧に引き上げる昇圧ユニットはあるのですが、当発電所はモジュールの3直列で全系統とも電圧がそろっているのでこれは使えない。 いろいろ調べるうちに、ニプロン製の100年コンバーターなるものを見つけた。

入力電圧範囲はDC24〜400V。
出力電圧もDIPスイッチで100〜400Vまで設定できる。
現状把握 パワコンの入力電圧:
5.5Kwパワコン、4Kwパワコンとも入力電圧の許容はDC90〜380V。
コンバーターの出力電圧は、一寸15%の余裕をみて、320Vに設定するのがベターかなア〜。
(発電量の試算) 現状:
定格電圧84Vのモジュールを3直列だから、
84V×3=252V
昇圧後:320V

と言う事で電流は定格1.91Aで変わらないので単純計算、
320V÷252V=1.27倍
結構な発電量になる数値である。
(系統)

2014.05.14
現状:
84V×3=252V
1系統当たり、これを4並列接続、
定格電流1.91A×4=7.64A
252V×7.64A=1.925w
となっている。
これを3組集めて、
1.925w×3=5.775wとし、5.5Kwのパワコンに接続されている。
昇圧後:
電圧が320Vと一定になれば、
パワコンの定格能力が5.5Kwなので1系統当たりの定格電流は、
5.500w÷320V÷3組=5.729A
となる。
3直列接続当たりの電流は、
5.729A÷4並列=1.432A
となり、
モジュール定格電流1.91Aに対し、
1.432A÷1.91A=0.75
となり、定格の75%の電流で5.5Kwの発電が出来る計算になる。
(モジュールの温度上昇の抑制) 定格電流の75%で運用できると言う事は、夏場の温度上昇の抑制にも貢献できるのではないか。
仮説

2014.05.14
上記の様に、定格の75%の電流で定格(MAX)の発電が出来るとなれば...
左記のグラフの様に18Kwが100%とすれば、75%は13.5Kwとなり9時〜15時台までが100%の発電が出来ると言う事になるのですが、如何なものでしょう。
☆工作物
inserted by FC2 system