項目 作業項目 写真1 写真2
写真3 写真4
現状把握 長時間焚くと熾火が溜まり過ぎて、400℃±50℃の巡航運転ができなくなったのが切っ掛けで改良Ver2を作った。 しかし、2次燃焼用パイプを外すなど、日々のメンテナンスが大変だった。
改良Ver2で肝心要な事が解った。
熾火を高温燃焼させる事で、青白い炎で2次燃焼がいとも簡単に起こるのです。
形状変更 シンプルな構造にし、メンテナンス性を向上させる。
方向性 @C型鋼から平板+L型鋼に変更する事で、下部の開口部分を広くし、少々の灰でも塞がらない様にする。
A平板にL型鋼を溶接する事により、予熱空気溜まりをつくり、2次燃焼用パイプは不要とする。
問題は、ガラス曇り防止板への空気と熾火燃焼用空気のバランスを如何するか。

B高さを調節するためには、ボルト脚にするしかないでしょう。
2016.02.02
製作行程 空気導入板:
@平板にL型鋼を溶接。
 見栄え良く溶接するには...
Aボルト用の穴あけ、ネジ切り。
B塞ぎ板(アルミ板)
ロストル:
高温腐食に耐えるステンレスを使用。
@平板に丸棒を溶接。
セッティング
@手順1
 耐火煉瓦を茂木プレートの奥に押し込む
A手順2
 空気導入板を窯に入れる
B手順3
 空気導入板を左右にずらしながら、円筒形の吸入口に「ガツン」と当たるまで手前に引く
C手順4
 耐火煉瓦を空気導入板に当たるまで手前に引く
D手順5
 ロストルを溶接した平板を内側にして入れる
 この時ロストルの平板を空気導入板の肩にのせ左右の動きを固定する
耐久試験 2016.02.02製作から03.14時点での、溶接剥がれ・変形等の不具合発生はなし。

やっぱりロストルは、ステンレスですね。
高級機に変身 個人的な思い この薪ストーブは構造がシンプルが故に、焼却炉的な燃え方をしていたが、炎の色・揺らぎなど高級機に劣らないストーブに変身でしょうか。
折角なので、茂木薪ストーブの普及販売を手掛けている株)愛研の大屋さんに試して頂く事にしたのですが...

快くお引き受け頂き、有難うございました。
となれば、しっかりとした見栄えの良い物を作らないといけないなア〜。
でもねエ〜、素人なのでロストルの溶接は綺麗に出来ないなア〜。
冶具の製作 何しろ相手が丸棒なのでコロコロ転がるし、等間隔に且つ平行に溶接するには冶具を作るしかないでしょう。
丸棒の間隔を略20mmにするのに、12mmX12mmのアルミのLアングルが丁度合って良かったア〜。
製作
2016.03.15〜16
冶具を使っても平板が熱で反ってしまうので、どうしてもズレが生じてしまうなア〜。
ロストルはともかく、空気導入板の溶接はちょっと凝っていますよ。

この写真では分りませんが、裏を見て頂くと分ります。
見栄えを良くするためです。
終わりに 私の場合、薪ストーブはあくまで暖房が主たる目的でしたので、ノーマルVerでのオーロラ炎は諦めていました。
しかし、運用する中で色々と策を考えながら弄ってみて、最大のポイントは熾火の力を活かせた事でしょうか。
今回の改良で複雑な調節をしなくても、青白い炎の揺らぎも楽しめる様になりました。
今後もご近所迷惑にならない薪ストーブライフを過ごせればと思う次第です。
効果のまとめ メリット:
@燃やし焚き→燻し焚きによる燃費の向上
A巡航運転に至るまでの煙の削減
Bガラスの曇り減少
Cダンパー、空気調整バルブの操作如何で、300℃±50℃位の低温でも無煙が可能かも。
デメリット:
@灰取りの回数が増える(略毎日)
怠ればノーマルVerの燃え方になる。
要注意事項 燻し焚き状態 巡航運転に入ると、ダンパー及び空気バルブを極力閉めて燻し焚きの状態になります。
その時の炎はガスコンロの炎の色に似ています。
可燃性ガスが酸素を欲しがっている状態です。
[薪の追加投入時]:
扉を急に開くと、噴き出した可燃性ガスに引火し、眉毛・髪の毛を燃やす恐れがあります。

[対策]:
扉はゆっくり開き、空気を煙突方向に誘導してから全開にする事。
   
[モキMD80Uの補助燃焼装置]
☆工作物
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